湿気が引き起こす「メイク崩れ」の悩み
6月に入ると、梅雨の影響で湿度が急激に高まり、肌にとって過酷な季節が始まります。この時期、多くの女性が頭を悩ませるのが「メイク崩れ」です。朝しっかりメイクをしても、昼にはファンデーションが浮いていたり、テカリやヨレが気になったり…。特に皮脂分泌が活発になるTゾーンや小鼻まわりは要注意です。
そんな中、「どうすれば朝のメイクが長持ちするの?」という疑問を持つ方も多いはず。実は、湿気によるメイク崩れは、メイクテクニックだけではなく、朝のスキンケアの見直しがカギを握っているのです。
薬用クリアエステヴェール[PR]
朝スキンケアの重要性と見直すべき理由
多くの方が「夜は念入りにしっかりケアするけれど、朝は時間がなくてつい手抜きに…」という傾向があります。しかし実は、メイク崩れやテカリ・くずれ防止に最も影響するのは朝のケアです。なぜなら朝は、寝ている間に分泌された皮脂や古い角質、寝具のほこりなどが肌表面に残っており、これをきちんと落とさないと毛穴が詰まりやすく、化粧ノリが悪くなるだけでなく、油分の過剰分泌を促してしまいます。
また、湿度が高い時期には肌がべたつきやすくなる反面、水分不足から皮脂が過剰になりやすい状態にも陥りがちです。適度な保湿で肌表面にうるおいの“バリア”を作ることで、皮脂の過剰分泌を防ぎ、日中の水分・油分バランスを整えられます。加えて、軽めの乳液や日焼け止めを朝に必ず取り入れることで、UVダメージや外的刺激から肌を守り、夕方まで崩れにくい状態が続きます。
メイク崩れしにくい朝スキンケアの基本ステップ
では、湿気に負けないためには、どんな朝のスキンケアを取り入れればよいのでしょうか?以下に、基本的なステップを紹介します。
1. 朝も洗顔料を使って優しく洗う
「朝は水洗いだけで十分」と思われがちですが、寝ている間にも皮脂や汗は分泌されており、それが毛穴詰まりやメイク崩れの原因になります。洗顔料を使ってやさしく洗い、皮脂や汚れをリセットしましょう。ただし、洗いすぎは乾燥を招くため、洗浄力の穏やかなタイプを選ぶのがポイントです。
2. さっぱりしすぎない保湿ケアを
湿気が高いからといって、保湿を省いてしまうのはNG。逆にインナードライを招き、皮脂分泌が増える原因になります。化粧水でしっかり水分を与えたあと、軽めの乳液やジェルで油分を補いましょう。ベタつきが気になる場合は、皮脂吸着成分配合の保湿アイテムもおすすめです。
3. 皮脂を抑えるための部分用下地を活用
スキンケアの仕上げとして、Tゾーンや小鼻まわりなど皮脂が気になる部分に、皮脂崩れ防止の部分用下地を取り入れるのも効果的です。これはスキンケアというよりメイクの一部ですが、スキンケアの延長として位置づけることで、メイクの持ちが大きく変わります。全顔に塗る必要はなく、気になる部分にだけ使うのがポイントです。
4. 日焼け止めは乳液タイプでなじませて
日焼け止めは「塗ると乾燥する」「メイクがヨレる」と敬遠されがちですが、乳液タイプの日焼け止めを使用すると、保湿と紫外線対策が同時にできます。特に湿気の高い6月は、さらっとした使用感と肌なじみの良さが重要です。肌にしっかりなじませてから、メイクに入るようにしましょう。
・紫外線 関連記事
5. 5分以上置いてからベースメイクに移行
スキンケアのあと、すぐにメイクを始めてしまうと、化粧品が肌になじみきらないままベースメイクと混ざってしまい、メイク崩れの原因になります。スキンケアが終わったら、少なくとも5分は時間を置いて、ティッシュで軽く押さえて余分な油分を取るのが理想です。このひと手間で、メイクの密着度がぐんと高まります。
朝スキンケアでの注意点
朝のスキンケアでは、「やりすぎ」や「省略」がトラブルの原因になります。たとえば、過剰に保湿をしてしまうと、湿気と混ざって皮脂が浮きやすくなりますし、逆に化粧水だけで終わらせてしまうと乾燥して皮脂分泌が増えてしまいます。肌質や当日の気候に合わせて、保湿量やアイテムを調整する柔軟さが求められます。
崩れにくいメイクのための下地選び
スキンケアだけでなく、その後に使用する下地との相性も大切です。水分量が多めのスキンケアをした日には、マットタイプの下地や皮脂吸着成分配合のアイテムを合わせると相性が良くなります。また、部分的に下地を使い分ける「パーツ別メイク」もおすすめです。特に鼻などメイク崩れしやすいパーツは取り入れてみてください。
鼻のメイク崩れを防ぐ!夏の汗対策と正しい直し方ガイド の記事はコチラ
年代別スキンケアのポイント
20〜30代
皮脂分泌が活発なこの年代は、まず洗顔がスキンケアの基本です。皮脂や外的汚れをやさしく洗い落とせるノンコメドジェニック処方のジェルや泡洗顔を朝晩の2回取り入れましょう。特に、サリチル酸やナイアシンアミド配合で、毛穴ケアと皮脂コントロール効果のあるアイテムがおすすめです。また、紫外線の影響が蓄積し始めるこの時期には、SPF入り日中用化粧下地や日焼け止めも忘れずに。
夜のケアでは、酵素洗顔や角質ケアで古い角質を取り除きつつ、レチノール(ビタミンA)を肌への刺激が少ない濃度から導入することで、毛穴詰まりの防止と肌代謝促進が期待できます。ただし妊娠中は使用を控えるなど、注意が必要です。
朝はビタミンC誘導体を配合した美容液で、紫外線によるメラニン生成抑制と抗酸化を。夜は軽めの保湿美容液と乳液で肌の水分バランスを整えるのが効果的です。
40〜50代
この年代は、肌の乾燥と皮脂のアンバランスが同時に起こりやすくなります。まず高保湿化粧水でたっぷり水分補給し、その後にセラミドやペプチド配合の美容液を重ねて、バリア機能の強化を図りましょう。軽いオイルやミルクタイプを混ぜたり重ねて使い、油分過多にならない工夫も◎。
さらに、エイジングケア成分として、レチノールやペプチド、ナイアシンアミド、ビタミンCなどを定期的に取り入れます。ただし、週2~3回程度からスタートし、肌が慣れてきたら頻度を少しずつ増やすと良いでしょう。
朝は、日中の紫外線ダメージからシミやくすみを守るため、SPF入りクリームや日中用乳液を必須に。夜は、目元や首元の乾燥やたるみをケアするアイクリーム・ネッククリームもプラスして丁寧にケアします。
湿気対策は朝のケアから
湿気の多い6月におけるメイク崩れの大敵は、実は「朝のスキンケア不足」かもしれません。肌のコンディションを整え、皮脂と水分のバランスを意識したケアをすることで、メイク持ちは格段に向上します。毎日のちょっとしたひと手間が、1日の美しさを支えてくれるのです。
忙しい朝でも、基本のステップを丁寧に行うことで、「崩れにくいメイク」を実現しましょう。
・スキンケア 記事一覧
[参照元]AAD(米皮膚科学会)、JOSAILAB、PRTIMES(ナリス化粧品調査)